FC2ブログ

記事一覧

2019年 秋 近況報告

しばらくブログをさぼっていたが、などと書き出すと再びアクティブに始めそうな感じになるが、そうはならない。ちょっと日々の活動に疲れたので、久しぶりに近況報告がてら雑文でも書いてみようか、と思っただけ。

この4か月間、しこしこと小説を書いていた。原稿用紙換算で100枚程度の短編2編と、400枚の長編を1編。出版社の主催する公募新人賞に応募するのが目的で、2編をすでに送付、残るひとつは来月末締め切りのものに送るつもりで、まだ手元に置いてある。

このブログで再三紹介してきた通り、リタイアしてから2冊の本を上梓した。いずれもノンフィクションで、あえて括れば自己啓発本の部類に入る。僕のような無名の人間がこのような本を出そうとした場合、選択肢は2つあって、自費出版か、中小出版社に企画書を出して、商業出版してもらうか。大手出版社は、出版社側が企画し、著者にオファーするのが普通で、無名の著者からのオファーなど審査さえしてくれない。
僕の場合は、いざとなれば自費出版でもいいけれど、できれば商業出版を経験したいというスタンスで粘りに粘り、なんとか商業出版にこぎつけることができた。印税など本当に雀の涙だが、そもそも儲けようという気がないので、それで一向にかまわない。むしろPOD形式の自費出版のほうが儲かるのが実情だ(悪徳業者に引っかかりさえしなければ)。
ただし、商業出版のいいところは、出版社の方も売れてくれなければ困るので、原稿のブラシュアップなど、よりいい本にするために本気で付き合ってくれるところ。自費出版なら、たとえ一冊も売れなくても出版元は儲かるわけで、著者など客として煽てておけばいいということになる。それでは面白くないし、僕は意味なく煽てられるのがとにかく嫌いなのだ(好きだったら医者を辞めるわけがない。薬屋や機械屋が日替わりで訪問して煽ててくれる)。

ところがこれが小説となると、同じ書物でも出版環境が大きく異なって、大手出版社の新人賞をとってデビューするか、自費出版かの2択となる。中小出版社という選択肢がなくなるのだ。なぜなら、無名の著者の小説など、絶対に売れないからである。啓蒙書や経済書なら、著者が無名でも、タイトルやテーマがよければそこそこ売れるかもしれない。しかし小説は絶対売れない。買う立場に立って考えてみれば自明で、今まで皆さんは、知り合いでもなく、賞の受賞歴もない、無名新人作家が書いた小説を買ったことがあるだろうか? ないはずだ。売れない本を出版すれば損をする。ゆえに中小出版社が商業出版してくれるのは、実用書やノンフィクションのみということになる。

ここでまた僕の話に戻るが、小説を自費出版するつもりはない。いくらなんでもそんなはた迷惑で破廉恥なことはできない(個人的見解)。ということになれば選択肢は公募新人賞のみだ。だから仕方なく頑張っているが、うまくいく見込みがあるのかと聞かれれば、ない。まったくない。どの賞も数百から二千程度の応募がある。そしてほとんどの賞は、応募資格に条件がない。つまり、プロも応募できるのだ。なぜプロがわざわざ応募してくるのかを解説すると、たとえ一度は新人賞を取っても、多少は売れる保証があるのは受賞作だけ。そこで固定ファンがつかなければ次作はまったく売れず、出版社からの依頼もなくなる。その場合には、もう一度新人賞を取るところから始めなければならないというわけだ。ううむ、書いているだけで暗い気分になってきた(笑)。
ちなみに僕が書いた長編を応募した賞は、原稿用紙換算で200枚から400枚が応募規定となっている。最短で200枚と仮定し、1時間で5枚書いたとしても40時間かかる。アイディアを練り、プロットを考え、推敲をしっかりやれば、どう考えたってその倍の80時間はかかるだろう。応募数は毎回1000編近い。この日本には、いつか作家デビューする日を夢見て、日の目を見る可能性が0.1パーセントしかない小説をシコシコと書き溜めている人がそれだけいるのだ。ほとんど変態の世界である。

ではなぜその変態の世界に挑むのか。いかんせん小説が好きなのである。作家になるのが、若い頃の夢だった。であれば挑戦しておかなければ、老いてから、そして逝く直前に後悔することになりそうだ。それだけは避けたい。うまくいかなくてもいいのだ。精一杯やったけどダメだった、まあ、あれだけ頑張ってダメだったんだから、才能がなかったんだな、と正しく諦めることができれば、それでいい。大切なのは、そして人生に喜びをもたらすのは、いつだって結果ではなく過程だと僕は確信している。

もちろん賞を取れれば一番うれしい。0.1パーセントの合格率だと、医者になるよりは難しいが、たとえばキー局のアナウンサーになるよりは簡単だ。なぜこんな変な例を出したかというと、知人が来春から某局のアナウンサーになることが決まっているのだ。迷惑をかけるといけないので詳細は書かないが、めでたいし、うれしいし、とにかく快挙だ。それと比べれば、小説の新人賞を取るのは、比較的容易なはず。少なくとも、数字的には。

まあ、数年頑張って、箸にも棒にも掛からなければ、そこで終わりにする予定。どうにもならない失敗談でも、多少デフォルメすれば、将来、孫に話す武勇伝のひとつくらいにはなるだろう。

以上、近況報告でした。なかなかうまくならない小説をひたすら書いております。
つらいなあ、楽しいなあ。



追記。
ブログ欄は閉じているが、古い記事に対してコメントを時々頂いている。掲載をせず申し訳ないが、楽しく読ませていただいている。感謝。




にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ
にほんブログ村





幸福に生きるためのノウハウを、医学、幸福学、心理学、
古典哲学、伝統仏教といった幅広い分野から「いいとこ取り」して、
コンパクトにまとめてみました。
「誰でも4週間で幸せになれる」ことを目指した、自信作です。
ぜひ手に取ってみてください!

関連する新聞記事
2018年1月10日 新潟日報 朝刊
2019年1月23日 新潟日報 朝刊





アーリー/セミリタイアを目指す人はもちろん、
お金に束縛されず、心豊かに過ごすことを望む
すべての人に、ぜひ読んでほしい1冊です。

書評
アゴラ 言論プラットフォーム
新潟日報 書評
医師会報

にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ
にほんブログ村
スポンサーサイト



プロフィール

内山 直

Author:内山 直
医師稼業からセミリタイアし、現在は「なんちゃんて」文筆家。
有り余る時間を武器に、興味のあることに次々と取り組みながら、妻、子供3人とまったり暮らしています。
2017年に「幸せの確率~あなたにもできる!アーリーリタイアのすすめ」、2018年に「4週間で幸せになる方法」をセルバ出版から上梓しました。
どんなにお金があっても、地位が高くても、はたまた美貌の持ち主であっても、幸福度に大差はありません。
このブログでは科学的見地から「幸福学」の啓蒙に努めています。

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

フリーエリア

フリーエリア