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またお会いできる日まで!

2年半ほど前、処女作の出版が決まりそうになったタイミングで始めたこのブログだが、そろそろ終わりにしようと思う。
今後もサイト自体は連絡用も兼ねて残すし、たまには記事をアップするかもしれないが、これまでのようにアクティブには更新しない。

理由はというと・・・・実は飽きてきた。
ここ数カ月、少しずつ興味が失われてくるのと同時に、記事を書くのが苦痛になってきた。
僕がアーリーリタイアをした一番の動機は、興味の湧くことに次々とチャレンジしたかったからであり、そのことは自著、”"幸せの確率 あなたにもできる! アーリーリタイアのすすめ"”でもしっかりと書いている。
現状を維持するために、自分にとって色褪せてきた活動を続けるようでは、公約違反の誹りを受けることになろう。

ここで一区切りと言うことで、まずは近況を報告したい。
僕が実質アーリーリタイアしたのが2016年2月だから、3年以上たったことになる。
早いものだ、とでも続けそうな文章の流れだが、全然そうは感じていない。
アーリーリタイア以来、惰性でこなせる作業が減ったせいか、時間の流れがゆっくりになった。
充実しているから、1日1日はあっという間なのだが、1か月なり1年前を振り返ると、
(まだそれしか時間が経過していないのか)
とびっくりすることになる。
そんな具合だから、アーリーリタイアしてからの3年間は、実に長かった。
逆に3年前まではフルタイムで開業医として働いていたなんて、信じられないというのが本音で、はるか遠い昔のように思える。

僕は相変わらず、妻と3人の息子とともに、新潟市で生活している。
それぞれが3歳ずつ年をとった。
上から順に、中学3年生、小学校5年生、3年生。
長男はさすがに親にべったりではなくなったが、ようやく反抗期も終わりかけてきているようで、一緒に音楽を聴いたり、映画を見に行ったりと、それまでの「父と子」の関係とは、ちょっと違う付き合いが始まってきている。
今後、彼がどう大人へと成長していくのか、楽しみにしている。
一方、下の子ふたりとの関係は今まで通りに親密だ。
土日はもちろん、平日も夕刻に学校から帰ってくると、勉強をみたり、一緒に遊んだり。
子供が親を欲している時期に、しっかりと時間を共有することは、僕がアーリーリタイアを目指した大きな理由のひとつだから、これに関しては満足している。
ちなみに夕刻、学校帰りの子供たちを迎えるとき、僕が注意していることは、常に満面の笑顔で「お帰り」と出迎えること。
そうすると、学校でのストレスや疲れを引きずっていた子供の表情が、一瞬で和らぐのがわかる。
笑顔にはかなりの伝染力がある。
興味深いことがあるとすぐ過集中になってしまうのが、良くも悪くも僕の個性だが、それでもこの笑顔を失わない程度に抑えようと意識している。
子供たちを満面の笑顔で迎える余裕がなくなったら、それはペースダウンのサインと決めておくと、調整弁として有効に機能するようだ。

個人的なアクティビティについて、まずは運動。
相変わらずよく体を動かしている。
リタイア直後はひたすらプール通いをしていたのだが、ここ1年は、ジョギングのほうにシフトしている。
これはけっしてプール代に窮しているというわけではなく(笑)、野外で過ごすことが心身にいい影響を及ぼすことに気づいたから。
実感としてそうなのはもちろんだが、それに加え、我々の遺伝子は基本的には狩猟採集民生活を生き抜くのに適した形に進化を遂げたと考えられているから、論理的にも野外で過ごすことの重要性は説明できる。
いくらプールでは天井が高く、空間が開放的とはいえ、それでもやはり人工物であり、屋外で過ごすのとは大きく趣が異なる。
今はプールで泳ぐのは週に1回くらい。
その他の6日間は、筋トレかジョギングを交互に、時には両方をこなしている。
運動に割く時間が少し長すぎるような気もしないではないが、心身ともに確実に楽になるし、頭脳作業時の集中力にもいい影響を与えているようだから、これは引き続き今の水準を維持していくつもりだ。

図書館からは、実は足が遠のいている。
有り余る時間を武器にして、公共施設からの恩恵を最大限に受けるというのがリタイア時の作戦で、興味のある分野の本を借りまくった。
読んだのは主に人文系で、幸福学、心理学、宗教、それに経済学も少々。
専門書は高価なものも多いから、自宅からそう遠くないところに大きな図書館があるのには、本当に助かった。
僕が通う図書館は、定期的に利用票を作り直さなければならないため、先日、その手続きをしたのだが、その時に書類に記されていた僕の利用冊数は、なんと3年間で約800冊。
もちろん部分的にしか読まなかった本も多いし、あまり興味がわかず、斜め読みで終わらせてしまったものもあるから、それらをすべて読破したとは言えないのだが、それでも大した冊数だと思う。
3年間ではなく、一生の間としたって、小説、エッセイ以外で、さらに仕事にも関係のない本を千冊近く読む人など、世の中にはほとんどいないと思う。
そう考えたら達成感ではなく、脱力感に包まれた。
(もう知識はいいや・・・)
これからの僕に必要なのは、さらなる知識を得ることではなく、それを自分の中で結びつけ、昇華させていく作業だと思う。
簡単に論証できるデータではなく、智慧、あるいは、真の意味での教養。
そして可能かどうかはわからないが、将来、それを社会に還元することができればと期待している。

そんなこともあって、人文系の著作から離れ、最近は小説を読むようになった。
小説は若い頃から好きだったから、自宅本棚には1000冊は優に超える小説がある。
もちろん一度は読んだ本ばかりだが、気に入って、読み返したいものもあるし、すっかり筋を忘れてしまっているものも多い。
それらを順に手に取っている。
著者名で「あいうえお」順に整理された本棚の「あ」から始めて、今読んでいるのが、「いしかわじゅん」(笑)。
いしかわじゅんの前の伊坂幸太郎でずいぶん時間がかかってしまったし、この後は石田衣良、伊集院静が控えているから(このふたりだけで6~70冊ある)、「い」が終わるのだけでも相当かかりそうだ。
ここまで50年間の人生で読んできた本たちと、もう一度再会していくための長い旅。この先もなかなか楽しみだ。
話を戻すと、そんなわけで、あまり図書館に行く用事がなくなってしまった。
もちろん今後も、興味のあることに出くわせば、積極的に出かけ、学ぶことはやぶさかではないが、とりあえず現時点では小休止となっている。

家事もそれなりに手伝っている。
妻に全部任せっきりで、自分は遊んでばかりでは、やはり心苦しい。
とはいっても、僕にできるのは洗い物や掃除くらいか。
料理と洗濯は妻の聖域で、下手に手を出すとかえって迷惑がられるので、その他のことをストレスにならない程度にやっている。
勝間和代やホリエモンなら、
「医師として働いた場合の時給を考えれば、家事労働に時間を使うなんてもったいない!」
とでも言うかもしれないが、僕の価値観は違う。
生活する上で必要な雑事は、たとえ効率としては悪かったとしても、ある程度は行うべきだと感じている。
高度なことや、頭を使うことばかりやっていると、どうしても生活が「地に足のついた」感じにならないように思えるのだ。
そして本当に面白いことは、得てして効率の外にある。
余白、あるいは余韻と呼んでもいい。
効率を最大化することは、経済活動としては利益が多くても、人生を真に充実したものにするためには、むしろ遠回りなのではないか?
根拠は特にないが、散々幸福に関する知見を学んだ今、僕はそんなふうに感じている。
(内容に興味をもってもらえるようなら、ぜひ自著、”4週間で幸せになる方法 Twenty-eight tips to create joyful life”を手にとってみてほしい)。

経済的には実に順調だ。
今でも週に1日、4時間だけ、診療にあたっている。
僕のクリニックは後輩医師についでもらったのだが、一部の昔からの患者さんは、やはり慣れている僕がいいというので、そのリクエストにお答えしているというわけだ。
すっきりと医師業と縁を切り、医師故のプレッシャーから完全に開放されたいと思うこともあるが、それはやはり無責任というものだろう。
たった週に4時間だから、社会奉仕と思って診察をしている。
収入としては現役時代よりちょうど一桁少ないくらいの額であり、それで生活できるようなレベルでは到底ないが、もちろん多少の足しにはなる。
それに加え、微々たるものではあるが、自著からの印税。
さらに、たまにくる講演(これは本当にたまにだが、単価は申し訳なくなるほど高い)。
リタイア後、資金が枯渇する不安に苛まれるようなことがないよう、自著の中でも、このようなちょっとした収入をもつことをお勧めしていて、僕はそれを『のり代』と呼んでいる。
株価は安定していて、株から得る累計利益も、先日、最高額を更新した。
というわけで経済面においては、うまく行き過ぎて怖い気すらしている(あと数年早くリタイアしてもよかったかもしれない)。

さて、そんな僕の今後のプラン。
最優先課題のひとつは、瞑想だ。
これはアーリーリタイアしたときに考えていたテーマのひとつで、人生を意義深くするためにとても重要なことだと僕は考えている。
最初のうちは、元来の落ち着きのない性格のせいか、なかなかうまくいかないでいた。
そんな中、それこそ図書館で数々の良書に出会い、瞑想の意義を心理学からアプローチすることにより、その輪郭が見えてきたように思えた。
そこからは少しずつ瞑想が深まっている。
今後は今よりもさらに時間を割いていきたいし、できれば近い将来、いわゆる「沈黙の合宿」にも参加してみたいと思っている。

さらに、海外旅行。
この3年間で3回、家族でグアムを訪れた。
僕は若い頃は諸外国の放浪が趣味だったし、医師になってからも、海外の学会に出席するなどして定期的に出かけていたのだが、開業してからはまとまった休みがとれなくなったため、海外旅行からは遠ざかっていた。
家族での海外旅行は、アーリーリタイアを決めた時の妻との公約だったら、しっかりと責任をはたしたつもりだし、僕にとってもこの上なく心躍る旅路だった。
ただし、子連れの旅は、自分自身の解放感に乏しい。
若い頃のように長い旅をしたいとまでは言わないが、たまにはひとりで、日本とはまったく文化が異なる、見知らぬ街を散策したい。
これについては妻との交渉が不可欠だが(苦笑)、できれば近い将来に実現したいと思っている。

あとは、創作。
さっきも書いたが、最近は小説を読むのに、まとまった時間をあてるようになった。
なにかにはまると、受動的な状態がもどかしくなり、すぐに自分でやりたくなるのが良くも悪くも僕の性分。
若い頃にも挑戦したことのある小説の執筆に、もう一度取り組んでみようかな、と考えるようになった。
この3年間で2冊、フィクションではない本を世に出してきたが、小説については、最初は出版を目的とせずに始めてみるつもりだ。
結果としてのできあがるものの出来、不出来より、自分の内側から湧き出るものを文章としてまとめる、その作業自体に興味があるのだ。
内面の探求。
村上春樹流に言えば「井戸掘り」。
どんな鉱脈にぶち当たるのか、あるいはなんの化学反応も生じないのか、やってみないことには皆目想像がつかないが、とりあえず最近、最初の一歩を踏み出したところだ。
はじめはさっぱりうまくいかなかったが、ようやくちょっと調子が出てきたような気がしている。
うまくまとまれば、新人賞にでも応募してみるつもりだが、さあ、どうなることか。
(五十歳で新人賞など、変に聞こえるかもしれないが、文壇では別に珍しいことではない)。
最近、このチャレンジがおもしろくてしょうがないのが、ブログへの関心が減った一番の原因かもしれない。
さっきも書いたように、子供たちへの笑顔を忘れない程度にセーブしながら、少しずつ活動の度合いを深めていくつもりでいる。

そんなわけで。
将来、またなんらかの形で、皆さんに情報を発信したくなる日がくるかもしれないが、とりあえずはこれで一旦休止とさせていただく。
皆様が健やかな日々を過ごされることを、心から祈願して、

さようなら。






幸福に生きるためのノウハウを、医学、幸福学、心理学、
古典哲学、伝統仏教といった幅広い分野から「いいとこ取り」して、
コンパクトにまとめてみました。
「誰でも4週間で幸せになれる」ことを目指した、自信作です。
ぜひ手に取ってみてください!

関連する新聞記事
2018年1月10日 新潟日報 朝刊
2019年1月23日 新潟日報 朝刊





アーリー/セミリタイアを目指す人はもちろん、
お金に束縛されず、心豊かに過ごすことを望む
すべての人に、ぜひ読んでほしい1冊です。

書評
アゴラ 言論プラットフォーム
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妻の実家がある、新潟県十日町市での一枚。

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プロフィール

内山 直

Author:内山 直
医師稼業からセミリタイアし、現在は「なんちゃんて」文筆家。
有り余る時間を武器に、興味のあることに次々と取り組みながら、妻、子供3人とまったり暮らしています。
2017年に「幸せの確率~あなたにもできる!アーリーリタイアのすすめ」、2018年に「4週間で幸せになる方法」をセルバ出版から上梓しました。
どんなにお金があっても、地位が高くても、はたまた美貌の持ち主であっても、幸福度に大差はありません。
このブログでは科学的見地から「幸福学」の啓蒙に努めています。

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