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芥川賞の選評は個人的には受賞作よりおもしろかった!

前回に続き、第160回芥川賞について。
受賞は上田岳弘著「ニムロッド」と町屋良平著「1R1分34秒」だったが、もっとも注目された候補作はこれらではない。
皆さん、覚えているだろうか?
ワイドショーのコメンテーターでお馴染みの古市憲寿が書いた「平成くん、さようなら」も候補作であった。
今回は落選となったのだが、これについての選考委員からの評が辛辣で、笑ってしまった。

まずは島田雅彦。ちなみに彼自身は芥川賞を取っていない。

“『平成くん、さようなら』は「死にたい」といって、他者の同情や注目を集める「時代の寵児」の自分至上主義を突き放す批評やヒューモアが欠如しており、結果的に三人称で書かれた自分史ポルノの域を出ていない。”

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自分史ポルノとは、なんとも手厳しい。
そしてもっと辛辣なのは山田詠美。彼女自身はデビュー作で芥川賞候補になるものの受賞は逃し、後に直木賞の方を受賞している。

“『平成くん、さようなら』。死をこのような形で取り上げるのなら、もっと徹底的に軽々しく扱って欲しかった。そうしたら、そこから独自のリアルが顔を出したかもしれない。でも、ここでは、父はカルト宗教に関わった犯罪者、母は自殺、本人は失明の危機という三重苦。で、安楽死願望? マジですか?
この作者は、発表の翌朝、TVのワイドショーで、「純文学にはうじうじする主人公が多いけど、自分の作品は自己肯定だから駄目だった」というような落選の弁を述べていたが、これまたマジですか? 自己肯定ではなく自己過信の間違いではないのか。そして、小説を腐らせるのは、まさにその自己過信なのだが・・・・・・やれやれ・・・平成くん、さようなら。
(中略)
受賞作となった二作を推した。まるで異なる二作品に共通しているのは、小説に対峙する誠実さと、その際の孤独を引き受けているのがうかがえること。全然、うじうじなんかしてないからねっ!“

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こちらはややヒステリックな印象さえ受ける。
実際、受賞作に対するコメントよりも、古市作品および氏自身への批判のほうがずっと長い。
おそらく生理的に受け付けないんだろうなあ。
でもここまで言わなくっても、と少し古市氏が気の毒になった。

ちなみに僕は「平成くん、さようなら」は読んでいない。
古市氏については、「好きでも嫌いでもないけれど、気になる著名人のひとり」といったところか。
僕には芸能人やコメンテーターで「好きな人」というのは特にいない(嫌いな人はいるが)。
ただ、なんとなく気になって、出ているとつい見てしまう人は何人かいる。
古市氏はそのひとりであり、ほかにはGACKTとか、武田真治とか。
並べてみると、要は頭脳明晰で、しかし性格がやや破たん気味な人に興味があるのかもしれない(笑)。

それにしても古市氏、選考委員にここまで忌み嫌われるとは逆にあっぱれ。
それだけ強烈な個性があるということであり、ひょっとして将来大化けするのでは? とエールを送って、今日のブログはお終い。




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プロフィール

内山 直

Author:内山 直
医師稼業からセミリタイアし、現在は「なんちゃんて」文筆家。
有り余る時間を武器に、興味のあることに次々と取り組みながら、妻、子供3人とまったり暮らしています。
2017年に「幸せの確率~あなたにもできる!アーリーリタイアのすすめ」、2018年に「4週間で幸せになる方法」をセルバ出版から上梓しました。
どんなにお金があっても、地位が高くても、はたまた美貌の持ち主であっても、幸福度に大差はありません。
このブログでは科学的見地から「幸福学」の啓蒙に努めています。

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