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出版社への原稿の売り込み・最終回 ”出版を考えている人への、僕からのメッセージ”

このシリーズもこれで最後だ。長々とおつきあい頂き、ありがとう。
皆に楽しんでもらえる内容ではなかったかもしれないが、興味のある人にとっては、参考になる経験談だったと自負している。
今回は、散々辛酸を舐めてきた僕から、これから出版を考えている人にメッセージを送りたい。

まず見極めてほしいのは、あなたの原稿は世に出す価値があるか? ということだ。

世に出す価値に関してはわからないが、自分は気に入っている、楽しんで書いたしね、という程度なら、商業出版には向かない。
原稿をプリントアウトして悦に入っていればいいし、一冊の本という形にしたいのであれば、自分で縫い合わせるか、予算が許せば、製本会社に依頼をすればいい。

自分の原稿は本として流通させる価値がある、あなたがそう確信していることが、大前提だ。

そして、もしそうだとするのなら、最低でも3000部は売れるという確信があるか? と自らに問うてほしい。

通常サイズの本であれば、出版社にとってはそれが収益分岐点だ。3000部売れなければ、出版社に赤字が生じるということになる。
あなたに確信がないのに、出版社が売れると判断してくれることは、まずない。
売り方の手段は問わない。
定期的にセミナーをやっていて、たくさんのファンがいて、1年以内に1万部実売は堅いというなら、たとえ内容はかなりお粗末であっても、出版社は飛びついてくるだろう。
一昨日実際に会ったとある編集者(私の地元では、かなり偉い人だ)は、新人には、「年賀状を何枚出すか」まで聞いて、出版できるかどうかの判断材料にすると言っていた。
今の時代、出版社はそのくらいシビアだ。
どのくらい売れるか、ということに焦点を絞って、原稿のレベルだけでなく、自分の社会的状況も含めた上で、客観的状況分析をしてほしい。

ちなみに僕が年賀状を出すのは、毎年20人くらいだ。 ○| ̄|_ ダメじゃん・・・

上記2点をクリアしたのであれば、次は作業の進め方だ。
まずは本原稿ではなく、企画書から始めることをおすすめする。
今まで書いてきたように、ほとんどすべての出版社が受けつけているのは原稿ではなく、企画書だ。
逆に、原稿はまだ書いていなくても、企画書さえ書けば審査してくれる、という無茶苦茶な商習慣だ。
(なぜそうなっているのかは、ここまでで書いた)

まずは企画書を送る。
自分でやってもいいし、「企画のたまご屋さん」を通してもいい。
もしうまく通ったら、それから執筆にとりかかればいいのだ。

僕がやったように、まず原稿を仕上げてから売り込みを始めた場合、企画が通らなかった時の心理的ダメージが大きい。
企画書しか書いていないのなら、たとえ不採用であっても、そのために無駄にする時間は少しですむし、もしもやる気が持続するようなら、企画を違う角度から練り直して、再チャレンジしたっていい。

あなたが僕と同じく、無名で、ブログやメルマガを通じた固定読者ももっておらず、また、セミナーを開催したりもしていないのであれば、原稿が商業出版される可能性は、限りなくゼロに近い。
針の穴をも通す覚悟でチャレンジするしかない。
しかも、通るのは「いい企画」ではなく、「たまたま編集者が待っていた企画」であるという残念な現状は、これも前に書いた通りだ。

ちなみに、小説ならやり方は別だ。
多くの大手出版社は、「新人賞」を設定しているので、そこに申し込めば原稿を審査してもらえる。
そこでなら、きちんと優劣で判断してもらえるはずだ(小説に優劣がつけられる、という前提での話だが)。
ただし、針の穴を通すという意味では、これも同様。
新人賞など、そう簡単に獲れるものではない。

最後に、自費出版について。
僕は自費出版を否定的には捉えてはいない。
ネットの書き込みをみると、商業出版組を成功者、自費出版組を負け犬のように扱い、煽っている人もいるようだが、それではあまりにも視野が狭いと思う。
出版業界の現状を考えれば、さっさと商業出版に見切りをつけて、自費出版してしまうのも手だ。

昔と違って、今は電子書籍がある。これなら、ほぼ初期費用なしで挑戦できる。
また、紙の本でも、POD(プリント・オン・デマンド)というシステムが生まれた。
注文が来てからすぐに印刷、製本して、発送するという技術だ。
従来のオフセット印刷だと、一度にまとめて製作する必要があり、したがって、在庫リスクをかかえなければならなかったのだが、
PODなら在庫なし、すなわち初期費用がほぼゼロで始められる。

自分でやることもできるし、それが面倒なら、代行サービスをやってくれるところが、ネットでいくらでも見つかる。
電子書籍、POD書籍を両方出して流通させた上で、アマゾンで売って、校正までしてもらっても、合わせて10万円もかからない。
出版社を通さないので、印税も高率だ。
もしこの方法で売れるのなら、出版社を通すよりも筆者の取り分はずっと多いことになる。

それに比べ、盛んに宣伝をしている、有名な自費出版会社はお勧めできない。
自費出版でネット検索すると、まずひっかかってくるのが、G文社とG冬舎rだが、大体200~300万円の自己負担額を請求される。
印税はなしか、あっても低率なので、計算するまでもなく、いくら売れようが筆者側は持ち出しだ。
そのかわり、書店で流通してくれるというのがウリなのだが、僕は眉唾だと思っている。
なぜなら、僕自身は書店で、G文社やG冬舎rの本を見かけたことがないからだ。
本当にあるとしたら、奥の目立たないところか、下手をしたら、倉庫の中で埃をかぶっているのに違いない。
自費出版を扱う出版社とっての客は、読者なのではなく、著者自身なのだ。
読者が客である商業出版とは、発想が180℃違う。
そこを見抜く視点を忘れてはいけない。

本であれ、音楽であれ、絵画であれ、
なにかを創造するということは、素晴らしいことだと思う。
音楽や絵画であれば、ある程度の資金や才能が必要とされるだろう。
でも、文章は?
お金は一切かからないし、場所だってとらない。
才能?
あるに越したことはあるが、日本語を流暢にしゃべれるのだったら、それだけで十分資格はあると思う。
そして、もし才能に欠けると思えば、努力で補えばいい。
鍛練による挽回が、十分可能な分野だと思う。

もう一度、繰り返す。
もはや商業出版にこだわる時代ではない。
あなた自身が出版元、「ひとり出版社」になれる時代なのだ。
従来の価値観に縛られずに、自由な発想をもとう。
新しい作風を見出すことへの情熱をもたないような編集者は、心ないダメ出しをあなたにぶつけてくるかもしれない。
でも、それによって過度に傷ついたり、ましてや、表現することをあきらめたりは、決してしないでほしい、と僕は願っている。
出版を志すあなたに、それだけは、伝えておきたい。

あなたに、僕自身に、そして、創造を愛するすべての人に、


幸運を祈る!




というわけで、年賀状を20枚しか出さない僕は、ネットを通じて知名度を上げるしかなさそうです。 。゚(゚´Д`゚)゚。
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プロフィール

内山 直

Author:内山 直
医師稼業からセミリタイアし、現在は「なんちゃんて」文筆家。
有り余る時間を武器に、興味のあることに次々と取り組みながら、妻、子供3人とまったり暮らしています。
2017年に「幸せの確率~あなたにもできる!アーリーリタイアのすすめ」、2018年に「4週間で幸せになる方法」をセルバ出版から上梓しました。
どんなにお金があっても、地位が高くても、はたまた美貌の持ち主であっても、幸福度に大差はありません。
このブログでは科学的見地から「幸福学」の啓蒙に努めています。

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