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ショーペンハウアー著、幸福について。すべての物事を限局するのが幸福になるゆえん!?

このたび、「4週間で幸せになる方法」という本をセルバ出版から上梓した。
そこで本ブログでは最近、幸福に関係しそうな本を紹介している。
今回紹介するのは6冊目、ショーペンハウアーの「幸福について―人生論(新潮文庫)」。



ショーペンハウアーはドイツの哲学者。観念哲学に東洋思想を取り入れ、その後のニーチェにも大きな影響を与えており、実存主義の先駆けとも言われている。
彼の思想を一言で表せと言われたら、多くの人がこう答えるのではないだろうか?
「厭世的」と。
そう、ショーペンハウアーの意見はけっこう暗い。
というのも、「生きようとする執着がなくなれば、苦悩もなくなる」という考えが根本にあるからだ。
お気づきの人もいるかもしれないが、これは仏教における「諦念」にあたる。
そういう意味では、日本人には受け入れやすいのかな? という気もしないではない。
僕個人としては、けっこう好きだ。

この本からは、自著でも引用したこの部分を紹介する。
p206

“すべての物事を限局するのが幸福になるゆえんである。われわれの限界、活動範囲、接触範囲が狭ければ、それだけわれわれは幸福であり、それが広ければ、苦しめられ不安な気持ちにさせられることもそれだけ多い。その範囲の増加拡大とともに、憂慮や願望や恐怖も増加し拡大するからである。”


ほら、厭世的でしょう?(笑)

ところがなんと、近年、選択肢の多さが逆に人を遠ざけているという論旨が見受けられるようになった。
その理由は以下のようになる。

① あまりにも多くの選択肢を前にすると、間違った選択をしたくないというプレッシャーから、人は、ストレスや無力感を感じる。
② 自分が選んだものに少しでも不満が生じると、選ばなかった他の選択肢への未練により、満足度が低くなってしまう。
③ 選択肢が多いと、商品に対する期待値が上がってしまうので、たとえベストな選択をしたとしても、やはり満足度は低くなってしまう。
④ 自分が取った選択に満足できなかった場合、選択肢が少なければ店や社会のせいにできるが、選択肢が多ければ自分を責めざるをえない。

実際、お店で商品の種類を増やし過ぎると、売れ行きが悪くなってしまうという実験データもある。
何を買うのかを決めるために、より多くの労力が必要になるので、そのストレスを避けようと、一部の客は購入自体を見送ってしまうのだそうだ。

限界を広げ、選択肢が増えると人は不幸になる・・・。
ショーペンハウアーの、もっと言えば伝統仏教的な世界観が、徐々に証明されつつあるという気がしないでもない。




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プロフィール

内山 直

Author:内山 直
医師稼業からセミリタイアし、現在は「なんちゃんて」文筆家。
有り余る時間を武器に、興味のあることに次々と取り組みながら、妻、子供3人とまったり暮らしています。
2017年に「幸せの確率~あなたにもできる!アーリーリタイアのすすめ」、2018年に「4週間で幸せになる方法」をセルバ出版から上梓しました。
どんなにお金があっても、地位が高くても、はたまた美貌の持ち主であっても、幸福度に大差はありません。
このブログでは科学的見地から「幸福学」の啓蒙に努めています。

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