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夜の長い季節、本の力を借りて、江戸時代にタイムトラベルしてみては?~「江戸時代の小食主義」を読んで3

前々回からの続きで、若井朝彦著、「江戸時代の小食主義~水野南北『修身録』を読み解く(花伝社)」について。
ここまでは本書の主な要旨である、小食の意義、効能について書いてきた。
しかし、僕がこの本に惹かれたのは、南北の思想に共感したからだけではない。
散見される、ちょっとした記述から、江戸時代の食生活が垣間見ることができ、それによって、あたかもタイムトラベルをしているかのような愉しみがもたらされたことが大きい。

たとえば、これ。

“p30
南北が生まれた18世紀中頃には、獣肉を食べることを「薬喰ひ」というのは普通のことだった。(中略)
肉は珍しくはあったが、特殊なものではなかった。とくに今日では貴重な滋養として扱われた。北大路魯山人も体験として書き残しているように、京都人の鳥獣食は明治中頃まで盛んであって、かなり変わった野獣の、かなり変わった部位まで食べていたのである。“


江戸時代は、肉といえば鶏だと思っていたが、実際はいろいろあったんだなあ。

あるいは、こんなところ。

“p56
身分によらず精米、つまり白米が普及しつつあった。とくに京、大阪、江戸の三都では三色ともそれが当然のようになっていて、このためビタミン、身ねなるなどにも欠乏が生じ、これが病の原因になる。“


そうそう、白米の普及時には脚気が流行ったって、聞いたことがあったっけ。

さらには食生活のみならず、出版文化、立身出世、お金などについても、江戸時代の様子を肌で感じることができて、頁をめくりながら胸が躍った。


ということで本書は、南北自身に、あるいは江戸時代にもとより造詣が深いような人よりも、むしろその手のことにはあまり詳しくない人に手にとってもらいたいと個人的には考えている。
ちょっと教養っぽいことがしてみたいけど、とっかかりが掴めないでいる人、とか。
あるいは、読む物がマンネリ化してきていると感じている人、とか。

夜の長いこの季節、南北の教えを学びながら、江戸という時代にどっぷりと浸ってみるのはいかがだろうか?
南北も好んだ酒をチビチビやりながら、なんていうのも、いい。
南北のように1合でとどめるかどうかは、あなた次第だ。

僕自身は、南北の教えに、江戸の趣、それに加えて著者の熱い思いが行間から伝わってきて、気分良く酔うことができた。
お薦めの良書だ。






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プロフィール

内山 直

Author:内山 直
医師稼業からセミリタイアし、現在は「なんちゃんて」文筆家。
有り余る時間を武器に、興味のあることに次々と取り組みながら、妻、子供3人とまったり暮らしています。
2017年に「幸せの確率~あなたにもできる!アーリーリタイアのすすめ」、2018年に「4週間で幸せになる方法」をセルバ出版から上梓しました。
どんなにお金があっても、地位が高くても、はたまた美貌の持ち主であっても、幸福度に大差はありません。
このブログでは科学的見地から「幸福学」の啓蒙に努めています。

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