FC2ブログ

記事一覧

アーリーリタイア後の投資での失敗は、生活の破たんを招く! 「ほったらかし投資」にやや懐疑的である理由

前回、僕は株式を保有し続けるというスタイルには不安を感じると書いた。
その理由を、自著“幸せの確率~あなたにもできる! アーリーリタイアのすすめ”から抜粋する。

“このところ、実は資本主義の終焉はすぐそこまで来ているのではないか、という論説が見られるようになりました。理由は次のように説明されています。

・資本主義の自己増殖は、「中心」が「周辺」というフロンティアを広げ、利潤率を高めることによって達成されてきた。
・しかし、アジアや南米はもちろんのこと、アフリカまでもがグローバリゼーションに巻き込まれてきている以上、もう世界にフロンティアは残っていない。
・そこでアメリカは、ITと金融自由化とを結合させ、電子・金融空間を作り出すことにより、資本主義の延命を図ったが、それもリーマンショックを誘因に大きく縮小し、その脆弱さを露呈してしまった。
・もはや利潤をあげるためのフロンティアが存在しない以上、資本主義は限界にきている。
(中略)
はたして資本主義の末期には、株価はどのような動きになるのでしょうか? おそらくは行き場を失ったマネーが電子・金融空間を暴走し、株価を吊り上げ、そこから、何かをきっかけに逆に信用縮小が起こり、株価は下落に転じる、すなわち、バブル生成とその崩壊を繰り返すことになるのではないか、と予想されます。
(中略)
その場合、タイミング売買など行わず、株式は保有し続けた方が結果として大きな利益をもたらすという、今までは多くの経済学者たちに支持されてきた論理はもはや通用しません。株を保有し続けても、評価額が大きく上下するだけで、実質的にはさっぱり増えていかなくなってしまうわけです。“



最近、「今日よりいい明日はない」という生き方: 低成長時代を豊かに楽しむ知恵(東洋経済新報社)という本を読んだ。
筆者は元大蔵省国際金融局長で、「ミスター円」と呼ばれた、榊原英資氏。
氏もやはり資本主義は今後行き詰まると考えており、現代のフロンティアを失った状態を、16世紀に例えている。

“p31
この状況は16世紀に非常に似ています。1450年から1640年まで世界経済の停滞が続き、これをフェルナン・プローデルとイマニュエル・ウォーラーステインは「長い16世紀」と呼んでいます。
これは中世の終わりに当たっており、当時のヨーロッパではどの国でも領土の限界までブドウ畑を広げていて、これ以上の拡大はできなくなっていました。当時は農業経済でしたから、農業の生産性を上げることができなくなり、経済成長が停滞したのです。利潤率が低下し、利子率も下がりました。
現在はこの「長い16世紀」に似ていて、開発できるフロンティアが枯渇し、利潤率が低下し、利子率も下がっています。“


世間にはAIなどの技術革新が新たなるフロンティアになると考える人もいるようだが、榊原氏は懐疑的。

“p30
ちなみに現在進んでいるIoTやAIではフロンティアにはなりえません。
なぜなら、これらの急速な普及は、新たなフロンティアを切り開いているのではなく、ただ既存の世界を効率化しているだけだからです。つまり、IoTなどでは、経済のパイは少しも大きくなっていないのです。“


僕も多いに同意する。
そんなわけで、自著(上述)ではこのように結論づけている。

“資本主義が崩壊する可能性が無視できないと考えるのであれば、ある程度のタイミング売買は、より多くの利益を追求するためではなく、そのような局面でも最低限の利益を得るために必要な、手堅い投資行動ということになるかもしれないのです。”


世の中のほとんどの人は、「資本主義が崩壊なんてするわけがない」と決めつけているのかもしれない。
でも僕は、「この世に不変のものなんてあるわけがない」という思想をもっているので、「資本主義が不滅だなんて、逆にありえない」と考えている。


TAKEBEatamayamanu_TP_V.jpg


アーリーリタイア後、資産運用における判断の誤りは、生活の破たんを招く。
くれぐれも慎重でありたいものだが、資本主義の崩壊までをも視野に入れるとなると、その舵取りはなかなか難しいところだ。

次回、僕自身の相場観に触れて、株の話を終えたい。



本日もご来訪ありがとうございます。
お陰さまで「セミリタイア生活」ランキングで上位に留まれています。
無名の僕が、自著の存在を知ってもらう唯一の手段がこのブログであり、
引き続き、皆様のご支援だけが頼りです。
お手数をおかけしますが、ポチッのひと押し、何卒よろしくお願いします。
  ↓
にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ
にほんブログ村




絶賛発売中!


ローカル情報;新潟市で自著を置いてくださっている書店様。
考古堂書店
西村書店

自著の紹介
僕が書いた本「幸せの確率」の内容

自著に対するマスコミでの書評
アゴラ 言論プラットフォーム
新潟日報

自著を紹介してくれているブログ
FXで1億稼いでアーリーリタイア
のんびり逃げ切り。。。リタイアしました!
いろいろ投資でハッピーリタイア
気ままに映画を楽しんで~セミリタイア日和
区分所有でいこう!
21歳、投機家です
「フリーターだって不動産投資できるもん!!」

お勧めの記事。もし興味があれば、ご一読を。

なぜ僕がアーリーリタイアという選択をしたかについて興味のある方。
アーリーリタイアへ僕を導いた知見シリーズ

自分の企画を出版化することに興味のある方。
出版社への原稿の売り込み4

すでに原稿があって、商業出版に興味のある方。
出版社への原稿の売り込み9



にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ
にほんブログ村
スポンサーサイト



プロフィール

内山 直

Author:内山 直
医師稼業からセミリタイアし、現在は「なんちゃんて」文筆家。
有り余る時間を武器に、興味のあることに次々と取り組みながら、妻、子供3人とまったり暮らしています。
2017年に「幸せの確率~あなたにもできる!アーリーリタイアのすすめ」、2018年に「4週間で幸せになる方法」をセルバ出版から上梓しました。
どんなにお金があっても、地位が高くても、はたまた美貌の持ち主であっても、幸福度に大差はありません。
このブログでは科学的見地から「幸福学」の啓蒙に努めています。

フリーエリア

フリーエリア