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年とともに変わる幸福の感じ方  アーリーリタイアを決意させた知見 その7

今日は幸福について、加齢の観点から述べてみる。

年を重ねると共に、若い頃とは幸せの感覚が変わってきたと感じることはないだろうか?
実は、ペンシルバニア大学のビジネススクールである、ウォートンスクールの研究で、若い頃は特別な経験からより大きな幸せを感じる傾向があるが、年をとるとともに、何ということもない普通の経験が幸せにつながるようになる、ということがわかっている。

そのような変化が起きる原因は、人生において、あとどのくらい時間が残されているのかという、感覚にあるそうだ。

残された時間は十二分にあると信じ、自分の未来に重きをおく若い頃は、特別な経験に対しては幸せを感じるものの、日常的な事柄は与えられて当然だと思っているので、さほど喜びを覚えない。
しかし、年をとり、自分の人生において残された時間が減っていくことを自覚するようになるにつれ、なんということのない日常から幸せを見出すようになっていくというわけだ。

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朝、コーヒーを片手に新聞に目を通している時、幸福感や充実感に包まれている自分に気づき、
「おかしいぞ。以前はこんなことで満足したりはしなかったのに。スポーツや夜の繁華街、あるいは旅といった刺激こそが生きる活力だったのに」
と首をかしげたことはないだろうか?

僕自身も数年前までは、週末の夜、子供達を寝かしつけた後に、外の喧騒が恋しくなり、一杯飲みに出かけたりしたものだが、最近は、静かになった居間に残り、ゆったりとくつろぐことを好むようになった。

僕達はそのような変化をさみしく感じたり、もう一度夜通し遊ぶパワーを取り戻そうとばかりに、がんばったりする必要はないのだ。
これは、加齢とともに生じる、ごく自然な変化なのだから。

何ら特別でない日常的な幸せには、ほとんどお金はかからない。
自分がより平穏なものから喜びを感じるようになってきたことを自覚し、そして今後、その傾向はより強まることを知っていれば、幸福に生きるためのお金の意味合いは年と共に減り、逆に、自由に使える時間をもつことが重要になってくるのだと、と簡単に予測することができるはずだ。
であれば、稼ぎ、貯め続けるより、アーリーリタイアする方がいいということになる。

MITメディアラボの創設者、ニコラス・ネグロポンテはこう言っている。
「人は、人生の前半で、金と権力を得るために時間を使い、後半では、金と権力を使って時間を得ようとする」

お金優先から、時間を尊重する生き方への切り替え時期を意識的に早め、精神的に豊かな日々をより長く楽しむことができれば、晩年になってから、慌てて時間を得ようとして、あくせくしたりしないですむのではなかろうか?

あなたの価値観や喜びは、今後どう変わっていくだろう?
どんなことの価値が減り、どんな喜びが重要になってくるのだろう?
そして、そのためには、今、どのような選択をするべきなのか?

一度、それこそコーヒーでも片手に、ゆっくりと想像してほしい。



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プロフィール

内山 直

Author:内山 直
医師稼業からセミリタイアし、現在は「なんちゃんて」文筆家。
有り余る時間を武器に、興味のあることに次々と取り組みながら、妻、子供3人とまったり暮らしています。
2017年に「幸せの確率~あなたにもできる!アーリーリタイアのすすめ」、2018年に「4週間で幸せになる方法」をセルバ出版から上梓しました。
どんなにお金があっても、地位が高くても、はたまた美貌の持ち主であっても、幸福度に大差はありません。
このブログでは科学的見地から「幸福学」の啓蒙に努めています。

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