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今日は反抗期の息子について語る

今日の記事は、ちと長い上に、暑苦しい。
日曜日だから、よかったら、覚悟の上で読んでもらえればうれしいし、長文が苦手な人は、パスしてもらってかまわない。
あ、その際には、ぜひ恒例の、ぽちっとにご協力を! m(._.)m
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以前も少し書いたが、この春中学校1年生になった長男の、反抗期について。

僕に実感はなかったが、1年くらい前から、少しずつ始まっていたようだ。
妻に対する暴言があることを、妻から聞いてはいた。
ただ、僕がいるときに長男がキレることはなかったし、妻は妻ですぐに喧嘩腰になるところがあるから、反抗期というよりは、親子喧嘩のようなものなのかな、と思っていた。
僕が促せば、長男が謝ることが多かったし、夕食時には諍いはすっかり消えて、なごやかな雰囲気を取り戻すことができていた。

ところが、今年に入ってから、これが一気に悪化する。
僕がいようとも、そして僕が前面に出て注意しようとも、牙をむいて歯向かってくるようになった。
かなりひどい言葉を使って罵ってくるし、物にあたったり、床を踏み鳴らしたりする。
これがひどい時は何時間も続く。
ブログにも書いたが、一度は手を上げた。
それまでは、いざとなれば手を上げれば収まっていたし、僕は体罰を否定しない。
ただ、その時、彼はさらに荒れ狂うばかりだったので、もはや彼には体罰が効果的でないことがわかった。
だからそれ以来、僕が彼に手を上げることはない。

僕自身の、そして僕には弟がふたりいるが、彼らの反抗期もごく軽いものだったので、僕はこのような状況を目の当たりにしたことがなかった。
そういうのは、夫婦の関係がうまくいっていなかったり、父親が不在がちだったり、あるいは、子供に十分な愛情を注いでいなかったりという、何らかの問題がある場合に生じるもので、僕には縁がないと勝手に思い込んでいた。
どの家庭でも起こりうるのだということを、今回、本やネットで勉強し、はじめて理解した。

長男も、ずっとひどい状態だったわけではない。
今年の2月時点では、キレるのは週に2回くらいだった。
それが3月に入ると、逆にキレないですむのが週に2回程度になる。
3月下旬、ブログでも報告した通り、家族でグアムに出かけたが、実はこれも、寸前までキャンセルしようかどうかで迷っていた。
この状態では、家族旅行どころではないように思えたからだ。

結局、なるようになれと思って、旅行にでかけた。
グアム滞在中、長男の機嫌・態度はすこぶるよく、妻と僕は胸をなで下ろした。
久々に親子で緊密な時間を過ごし、これですべてがうまくいくんじゃないかとすら思った。

長男の上機嫌は、グアム帰国後、数日間は続いたが、その後、またひどい状態に戻ってしまった。
妻や僕に執拗にからむ。
ここでは書けないような、ひどい悪態をつく(本当に、悪魔が憑いたみたいになる)。
これがほぼ毎晩、数時間続いて、妻は過労から体調を崩してしまった。
ごくたまに、週に1度くらい、平静を取り戻すこともあり、ひょっとしてこれで解決かと期待するのだが、またすぐ元に戻ってしまう。
妻と僕は一々期待するのをやめ、この状態が数年続くことを覚悟した。

たまに家族で、温泉旅行や外食に出かける。
僕らは長男を連れて行かず、家に残して出掛けるようになった。
とても一緒に過ごせる状況ではなかったし、日頃、大荒れの長男から強いストレスを感じている弟ふたりに、のびのび過ごさせてやりたかった。
実際、温泉旅行は僕にとっても、とてもいいリフレッシュになった。
湯船に浸かって体の力を抜きながら、長男に対峙することによって、自分が心身ともに疲れきっていることに、そこで初めて気がついたりもした。

終わりの見えない、戦いの日々。
僕はアーリーリタイアしていたことに、本当に感謝した。
これを妻一人に任せていたら、本当に体を壊していたかもしれない。
それに、僕が完全に妻サイドに立てていたかどうかも疑問だ。
実際に長男の荒れ具合を目の当たりにすることによって、妻には非のないこと、そして僕にもどうにもならないほど激しい反抗具合だということを正しく把握することができたが、もし仕事で忙しくしていて、妻からの伝聞で状況を知るだけだったら、
「もう少し、接し方を考えたらどうだ」
あるいは、
「君のしつけが甘いんじゃないのか」
などといった、見当違いのコメントをして、妻を余計苦しめてしまったかもしれない。

よし。
僕は腹を据えた。
どれだけひどくても僕の子だ。徹底的につき合うしかない。
僕は、まず叱るのをやめた。
勉強しなかろうが、風呂に入らなかろうが、指摘してもキレて暴れるだけなのだから、注意してもデメリットしかない。
ただ、度を過ぎた悪態については、許容できない旨だけをやんわりと伝え続けた。
キレられようがなんだろうが、レッドラインを越えたときには、もちろん声掛けが必要なはずだ。

本やネットで得た情報によると、
「子供がキレているときは相手にせず、時間をおいて、相手が落ち着いてから話し合う」
ことが有益とされていた。
なるほど、と思い実行してみたが、長男の場合、例え時間をおいて、落ち着いた頃をみはからっても、話を蒸し返すとまたキレてしまう。
だから話し合いすら、やめた。

そんな中、僕が唯一続けたこと。
それは機嫌が戻った時の彼と、できるだけいい時間を過ごすよう努めたことだ。
以前だったら、たとえ長男の機嫌が戻っても、暴言等について謝罪してくるまでは、僕は相手にしなかった。
教育的な意味から考えれば、その時は、それで正しかったのだと思う。
しかしこの状態で、僕がかたくなな態度を続ければ、長男との会話はまったくなくなってしまう。
それは困る。
下手したら、彼の反抗期が終わった時には、彼の居場所がなくなっていたということになりかねない。
だから、まれに彼のほうからすり寄って来た時には、無条件でいい時間を共有することを優先した。
翌日か、場合によっては数十分後には、すぐにまた、キレ始めるとわかってはいても。


先日、長男の通う中学校で、ボランティアの草むしりがあった。
長男は病院に配置されたらしい。
ひどく暑い日だったので、帰って来た彼に、ねぎらいの言葉をかけた。
「お疲れさん。暑かったから、大変だっただろう」
彼が出掛ける時、帰って来た時は、僕は基本的には声を掛ける。
それでキレられたら、すぐに距離を取ればいい。
長男は、「そうだね」と短く答えた後、自室へと入っていった。
僕の位置からは、彼の表情はわからなかった。

その後の夕食。
長男の機嫌は、わりとよかった。
さっき書いたとおり、週に1度くらい、こういう日がある。
妻も僕も、そして弟ふたりも、久々に楽しく夕卓を囲むことができた。

食後、僕は長男に、とあるYou Tube映像をみせた。
クイーンのボヘミアン・ラプソティを、最近の僕のお気に入り、ペンタトニックスがカバーしたものだ。
バンドが入っていたって難易度が高い名曲を、ア カペラで美しく歌い上げている。
長男は僕の影響で、昔からクイーン、特にこの曲が大好きだし、ヒップ・ホップをやっている友人の影響から、口でドラム音を出す練習をしていたこともあるから、きっと気にいると思って、次に機嫌がいいときに見せたいと思っていたのだ。

予想通り、長男は食い入るように画面をみつめる。
「すごいだろう」
そう声をかけると、無言でうなずく。
「絶対に気に入ると思って、次に機嫌が直ったら見せようって、先週から温めておいたんだ」
すると長男は、目を伏せ、
「ごめんね」
と言った。
僕は、「いいよ」と軽く返した。
謝罪をうけ、それを受け止める、というような、深い意味合いはなかった。
今謝ったって、また明日にはキレるんだろう? どうせその繰り返しだから、別に、謝らなくったっていいよ、の「いいよ」に近いニュアンスで、そう言った。


それから丸2週間がたつ。
以来長男は、一度もキレていない。
もちろん機嫌が悪いことも、不愉快そうな返事をしてくることもないわけではない。
ただ、暴言を吐いたり、物にあたったりすることが、一切なくなった。
この1週間に限っていえば、その予兆すらない。
一時期はまるっきり放棄したようにみえた、勉強やバイオリンの練習も、少しずつ再開しているようだ。

たった2週間では、なんとも言えないかもしれない。
でも、こんなに平和な日が続くのは、半年前、長男の反抗期が顕在化してから、初めてのことだ。
妻はまだ半信半疑だが、僕はおそらく、彼の反抗期の一番ひどいところは、これで終わったのではないかと思っている。

うちの長男は、少し変わっているようだ。
素直で、やさしく、また、社交的な一面もあるが、空気が読めず、失敗することも多い。
自分でコネクションをつくって、ウィンドサーフィンや中国語を習うなど、この年の子供とは思えない行動力を発揮したり、バイオリン奏者としてジュニア・オーケストラで活躍したりする一方、整理整頓、時間を管理するといったことは、からきし苦手だ。

反抗期というのは、通常は年単位で続くものらしい。
激しさは個人差が大きいが、長男の荒れ方は、かなりひどいほうに分類されると思う。
このままいくと長男は、ひどい荒れ方をする反抗期を、極めて短期間で終えた、ということになるのかもしれない。
だとしたら、変わり者の長男らしい。


ユング学者、故・河合隼雄は、著書「こころの子育て(朝日文庫)」を、こう結んでいる。

“子どもというのは、自分の一部のようでありながら、何を考えているのかわからないし、自分と違うと言えば違う。子育ては、自分のような自分でないような人間をいかに育てるかという、すごい体験なわけです。自分の力だけではいかんともしがたい、しかも自分が責任を負わなければならない。子供は「他にない」「これこそ私の」という存在で、似たものはひとつもないし、歴史始まって以来たったひとり。だれとも比較できない。それは、ユング心理学でいう「自己」という概念とピッタリ重なっています。だからぼくが考えている「自己実現」のイメージにいちばんぴったりするのが、子育てなんです。”



以前はさっぱり理解できなかったこの件が、ようやく少しだけ実感できてきたような気がする。

僕がアーリーリタイアしたときから人生の目的に据えている、ユング定義の「自己実現」。
ゴールはひとつだろうが、そこにいきつくまでは、いろいろな方策、あるいは、道のりがあるのかもしれない。





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気ままに映画を楽しんで~セミリタイア日和
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コメント

No title

私も新しいクラスを担当するとき、「鉄面皮」で
明らかに反抗心向き出しの生徒に対しては、その
生徒と共感できるワードを探り当てるのことに。

最近だと読書とか80年代ロックでしたね。



 

Re: No title

80年代ロックの話でのってくる生徒さんもいるんですね!
やるなあ!!

働かなオヤジが一日中家にいるということ

反抗期は成長の一過程なので、誰もがそれなりに通る道だと思います。
しかし、中学生の子から見ると、帰宅後毎日オヤジが家に居るというのは、かなりのストレスではないでしょうか。
しかも、オヤジの悠々自適な過ごし方を見ているのだから、時間管理の大切さなど学習出来るはずがありません。
アーリーリタイアのメリットは色々あると思いますが、一緒に暮らす子供に与える悪影響もかなりあるのではないでしょうか。
そのへんを内山さんはどのようにお考えですか?

Re: 働かなオヤジが一日中家にいるということ

非常に興味深いコメントをいただき、ありがとうございます。

> しかし、中学生の子から見ると、帰宅後毎日オヤジが家に居るというのは、かなりのストレスではないでしょうか。

それがストレスかどうかはわかりませんが、父親の仕事が早朝や夜間だったり、自営業であったりすれば同様なので、うちは特殊なケースではないと思います。
第一、子供には自分の部屋がありますしね。

> しかも、オヤジの悠々自適な過ごし方を見ているのだから、時間管理の大切さなど学習出来るはずがありません。

逆に僕が校正にあたる姿、原稿を書く姿、講演の予行に励む姿を、彼は目の当たりにしています。
「俺の父親は、どれだけ仕事をするんだ、どれだけ長時間集中できるんだ」とかなり驚いたようです。
そういう姿は、会社(僕の場合は病院)勤めをしていては、子供にみせることができません。
かたや、酒を飲んでリラックスしきった姿もみているので、時間管理の大切さの、いいお手本になっていると期待します。

> アーリーリタイアのメリットは色々あると思いますが、一緒に暮らす子供に与える悪影響もかなりあるのではないでしょうか。

というわけで、今のところ悪影響は感じていません。
長く一緒に過ごすことによって信頼感は深まりますし、勉強をみてやれるのもうれしいです。
妻に、家事をこなしながら子供をみろ、というのは、かなり無茶な要求だと思っています(世の主婦の方々には頭が下がります)。
平日はろくに子供と接することができない父親より、下校時間には家で待っている父親のほうが、ずっといいというのが僕の感触です。
第一、僕はアーリーリタイアをしたといっても、日々を無為に、ダラダラと過ごしているわけではありませんので。

もちろん、今後もこううまくいくかどうかは、わかりません。
子供の成長にしたがい、弊害がでてくる可能性はあります。
注意しながら対応するしかないでしょう。
人と違う生き方をするのは大変だという意識は常にもっています。

ただし、基本的には、親はできるだけ長く子供と接するべきだというのが僕の考えです。
そこで絶対的な信頼感を築ければ、多少の荒波には耐えられるはず。
尊敬する故・河合隼雄先生の受け売りではありますが。

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プロフィール

内山 直

Author:内山 直
医師稼業からセミリタイアし、現在は「なんちゃんて」文筆家。
有り余る時間を武器に、興味のあることに次々と取り組みながら、妻、子供3人とまったり暮らしています。
2017年に「幸せの確率~あなたにもできる!アーリーリタイアのすすめ」、2018年に「4週間で幸せになる方法」をセルバ出版から上梓しました。
どんなにお金があっても、地位が高くても、はたまた美貌の持ち主であっても、幸福度に大差はありません。
このブログでは科学的見地から「幸福学」の啓蒙に努めています。

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