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資本主義経済の終焉が起こりうるのなら、世界株分散投資においても、タイミング売買は必要なのかもしれない

今週の初め、タイミング売買の是非について書いた。
今回はそれにつけ加える形で、もうひと記事。
このところ、資本主義の終焉はすぐそこまで来ているのではないか、という論説が見られるようになってきた。
理由は次のように説明されている。

・資本主義の自己増殖は、「中心」が「周辺」というフロンティアを広げ、利潤率を高めることによって達成されてきた。
・しかし、アジアや南米はもちろんのこと、アフリカまでもがグローバリゼーションに巻き込まれてきている以上、もう世界にフロンティアは残っていない。
・そこでアメリカは、ITと金融自由化とを結合させ、電子・金融空間を作り出すことにより、資本主義の延命を図ったが、それもリーマンショックを誘因に大きく縮小し、その脆弱さを露呈してしまった。
・もはや利潤をあげるためのフロンティアが存在しない以上、資本主義は限界にきている。


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資本主義が本当に終わろうとしているのか、それとも、さらなるフロンティアを作り上げ、延命を続けるのか、あるいは、フロンティアを必要としない、新たな形に移行するのか、僕には想像もつかないが、アーリーリタイアという大きな決断をする以上は、「資本主義の崩壊など起きるはずはない」と強気にでるのではなく、「万が一そのようなことが起きた場合には、自分の資産はどのように守ったらいいのだろうか?」ということも、考えておくべきだだろう。

資本主義は今後も増殖を続け、株式の所有により、中長期的には長期金利プラス5~6パーセント程度のリターンを得られる状況が続く、という前提に立てば、タイミング売買などは不要、と切って捨ててもいいことになるが、資本主義が限界に達する局面では、そのような見通しは立たなくなる。
はたして資本主義の末期には、株価はどのような動きになるのだろうか?
おそらくは行き場を失ったマネーが電子・金融空間を暴走し、株価を吊り上げ、そこから、何かをきっかけに逆に信用縮小が起こり、株価は下落に転じる、すなわち、バブル生成とその崩壊を繰り返すことになるのではないか、と予想される。
そして、そのような考え方にたてば、21世紀に入ってから、世界株価が激しく上下するようになったのは、今後も右肩上がりであろう世界経済の一時的な踊り場ではなく、資本主義の崩壊に伴う必然の動きであり、それは今後さらに激しくなっていく可能性があるということになるのだ。
その場合、タイミング売買など行わず、株式は保有し続けた方が結果として大きな利益をもたらすという、今までは多くの経済学者たちに支持されてきた論理は通用しなくなる。
株を保有し続けても、評価額が大きく上下するだけで、実質的にはさっぱり増えていかなくなってしまうわけだ。
しかし、相場が過熱したり、バブルが生じたりした時にはポジションを減らし、逆に、それが崩壊して、信用が過剰に縮小する場合には、一転、買いに出る、といったタイミング売買を冷静に行うことができれば、ボックス相場であっても、リタイア後の生活に必要な利益を得ることは十分に可能だろう。

資本主義が崩壊する可能性が無視できないと考えるのであれば、ある程度のタイミング売買は、より多くの利益を追求するためではなく、そのような局面でも最低限の利益を得るために必要な、手堅い投資行動ということになる。
そうすぐに起きることだとは思わないが、頭の片隅には置いておいたほうがいいのかもしれない。

人が作り上げたもので、永遠に続くものなどあるわけがないと、仏教愛好家の僕は考えている。




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コメント

No title

さて、私もフロンティア探しの旅に出るとします。

Re: No title

我々の地元には、まだまだフロンティアがあるような、ないような。
お互い、がんばりましょう!

No title

まだ宇宙があるじゃないですかw
地理的なフロンティアはあるていど見えてきても、世界人口は増えて行ってるのでまだまだ市場は拡大すると思ってます。
もちろんバーチャル空間もありますし、AIだのなんだのによる技術革新による市場規模拡大はまだまだこれからですよ。
と期待してます。

Re: No title

う~ん、難しい。
宇宙やAIがフロンティアになりうるか・・・どうなんでしょうね。
今までの資本主義の拡張は、中央がフロンティアから「搾取する」ことによって成し遂げられていたと思うんですよ。
宇宙やAIは、あらたなる産業を生み出すことになりますが、そこに搾取する対象はありません。
人口増もしかり、です。

日本からはじまり、他の先進諸国でも定番となりつつある低利子・低インフレは、資本主義が成熟しきった証であり、ここからは今までの歴史のようにはいかない「可能性」を、やはり僕は捨てきれません。

もちろん、本文中にもある通り、頭の片隅に置いておきたいというだけで、資本主義の崩壊が近いうちに起きる可能性が高い、と言っているわけではありませんので、念のため。

結局、各自が資産運用において、どのリスクをどの程度感じるかという問題だと思うんですよ。
株のリスクよりインフレリスクのほうがよっぽど怖いという人は、リスク資産を多くもつでしょう。
今後も先進国のデフレ傾向は続くと考える人は、リスク資産は少なくていいと考えるかもしれません。
僕の場合は、「資本主義崩壊なんて、そう簡単にはおきないだろうけど、でも僕が生きている間に起きても不思議はないな」というリスク感覚で、資産運用をしようと考えているわけです。

話は変わりますが、奥さまの臨月入り、おめでとうございます。
すべて順調にいくといいですね!

ブレブレ

考え方がインデックス投資からブレブレですね。
アーリリタイアで時間があると、余計な事を考えてしまうので、インデックス投資は失敗につながりやすいです。
種々の言説に惑わされず、昼間から酒を飲んで余計な事を考えない方が、良い成績を残せますよ。

Re: ブレブレ

特にコメントの元になる根拠も示されていないので、ちょっと参考にはなりませんが、そういう考えの人もいていいでしょう。
自分のお金を、自分の責任で運用しているわけですからね。
ちなみにこの記事の内容は、アーリーリタイア前に考えたことを、今回記事に起こしたまでです。
アーリーリタイア後、本を出してからは、昼酒を楽しみ、投資の勉強も心配も、ぜんぜんしていませんので、ご心配なく(笑)。

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プロフィール

内山 直

Author:内山 直
医師稼業からセミリタイアし、現在は「なんちゃんて」文筆家。
有り余る時間を武器に、興味のあることに次々と取り組みながら、妻、子供3人とまったり暮らしています。
2017年に「幸せの確率~あなたにもできる!アーリーリタイアのすすめ」、2018年に「4週間で幸せになる方法」をセルバ出版から上梓しました。
どんなにお金があっても、地位が高くても、はたまた美貌の持ち主であっても、幸福度に大差はありません。
このブログでは科学的見地から「幸福学」の啓蒙に努めています。

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