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退職金制度は、現代に残された奴隷制度なのかもしれない

このような議論があることを、遊民さんのブログで知った。

70歳は「ほぼ現役」65歳「完全現役」…自民PTが案
朝日新聞デジタル 4/13(木) 21:22配信

70歳までを「ほぼ現役世代」とし、この年齢まで働ける社会にすべきだ――。65歳以上の人の働き方などを議論する自民党のプロジェクトチーム(座長・片山さつき政調会長代理)が13日、こんな提言の骨子案をまとめた。超高齢化社会に備えるためで、今後、政策に反映するよう厚生労働省などに求めていく。
65歳以上とされている高齢者の定義を、日本老年学会などが「75歳以上」とすべきだとの提言をしたことなどを受けてまとめた。
骨子案では、65歳までを「完全現役」とし、定年を65歳に引き上げることを求めた。そして、定年から70歳までを「ほぼ現役世代」として、それまでの経験を生かして地域と一体となった仕事や社会活動に参加してもらうとした。
そのための環境整備として、公的年金について受給開始時期を遅らせると有利になるような具体策の検討などを求めている。詳細を詰めた上で5月上旬にも上部組織の「一億総活躍推進本部」(本部長・川崎二郎元厚労相)の提案としてまとめ、政府に提言する。
70歳未満までを現役とすると、2065年に高齢者1人を現役世代1・3人で支えるようになるとの推計が1・8人となるといい、片山氏は「完全な『肩車型社会』にはならずに乗り切れる」と述べた。


この記事に対し遊民さんは、
.

何歳まで現役かを政治で決めようとするのは異常です。他にも似たような事例は山ほどありますが、政治が個人の領域にズカズカと土足で踏み込んでくるのはいい加減やめてもらいたいですね。


と述べており、僕もそれに100%同意する。

そして、日本でこのような安易な議論が生じてしまう原因のひとつは、退職金制度にあるというのが僕の意見だ。
退職金制度は実は日本独特のもので、諸外国には少なくとも日本のような形では存在しない。
そう言うと、あたかも日本の企業が思いやりのある経営をしていると勘違いしてしまいそうになるが、実際は逆で、本来は給与として毎月貰えるはずの金額のうち、一部を会社に預けたままにすることを強いられ、それを退職時にはじめて引き出すことができるという、従業員にとってはなはだ不利な慣行なのだ。
そもそもは明治中期、劣悪な雇用条件を嫌った女子出稼ぎ労働者が故郷に逃げ帰るのを防ぐため、雇用期間が終わるまでの間、雇い主が給与の中から一定額を強制的に預かったことから始まったとされている。


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現状においては、国も退職金に対する税率を低くすることによって、この制度を後押ししており、当面、大きな変化が起こることはなさそうだ。
自己都合での退職であっても、もちろん退職金はもらえるが、定年まで勤め上げた場合と比べると、かなり額が少なくなってしまう。
そのため、日本では労働力の流動性がどうしても低くなってしまうし、アーリーリタイアも難しい。
さらに今回の議論のように、国民の定年までもがお上によって左右されかねないのだ。

退職金制度は国民を豊かにするのではなく、選択肢を狭めている。
考えようによっては、現代における奴隷制度に近いのかもしれない。
どのような形で実際の制度変更が可能かは、大変に難しい問題なのだが、まずこの退職金制度なるもののもつ問題に、我々はもっと意識を向けるべきではないだろうか?

遊民さんの趣旨とは少しずれるが、そんなことをつらつらと考えた。


高等遊民の備忘録



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プロフィール

内山 直

Author:内山 直
医師稼業からセミリタイアし、現在は「なんちゃんて」文筆家。
有り余る時間を武器に、興味のあることに次々と取り組みながら、妻、子供3人とまったり暮らしています。
2017年に「幸せの確率~あなたにもできる!アーリーリタイアのすすめ」、2018年に「4週間で幸せになる方法」をセルバ出版から上梓しました。
どんなにお金があっても、地位が高くても、はたまた美貌の持ち主であっても、幸福度に大差はありません。
このブログでは科学的見地から「幸福学」の啓蒙に努めています。

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