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各ドラッグの依存性を医学的データに基づいて語ってみる~違法薬物について思うこと2

前回の最後で、ロンドンではほとんどの友人がドラッグをやっていたが、誰も僕に強く勧めることはなかったと書いた。
そういった行儀の良さや、相手の価値観を重んじる態度は、その後もしばし経験することになる。

例えば僕の部屋で飲んでいて、誰かがマリファナ煙草を吸ったり、スピードをやりたくなったとき、僕が麻薬をやらないことを知っている彼らは、必ず一言断るのだ。
“ Hey Sunao, do you mind my doing speed? (スピードをやりたいんだけど、いいかな?)”
僕はYes,すなわち、嫌と言ったことがない。
誰も僕に薬物使用を勧めない以上、僕が彼らの使用を咎めるのは、なんだかおかしいような気がしたのだ。
批判もあるかもしれないが、これに関しては、その時代のロンドンでの皮膚感覚ではそうであったと弁解するしかない。
四半世紀以上も前の話だ。


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ドラッグをやると抜けられなくなる、と日本ではよく言われる。
それは事実ではない。
確かにドラッグによっては常習性が強い。
コカインやヘロインは、怖い。
だが、常習性という面だけでいえば、マリファナやLSDは、実はアルコールやニコチンよりも弱い。
これはもちろん私見ではない。その道の専門家の見解だ。
ドラッグが合法か違法かの境界線は、医学的な根拠のもとに引かれたものではないのだ。
あくまでも、慣習や、利権による。
逆に言えば僕らの住むこの世界では、かなり強烈なドラッグが、現在でも合法的に販売されているというわけだ。

その頃にロンドンでつき合った友人とは、その後、ほとんど連絡をとっていないが、ひとりだけ、今でも密に連絡をとっているカナダ人がいる。
一昨年、新潟まで遊びに来てくれたときに聞いてみたら、皆、元気にやっているそうだ。
当時の連中が今、ドラッグとどう付き合っているのか、興味があったので尋ねたところ、若いころほどではないが、今でも多少やる奴もいるし、すっかり止めたやつもいる、とのことだった。
彼は、何を今さら、という表情で、肩をすくめてみせた。

彼ら全員が廃人になった、なんてことは、もちろんない。
これだけで、「ドラッグをやると抜けられなくなる」という風説が真実でないことを簡単に証明することができる。

もちろん、悲惨な例はいくらでもある。
そして、それは目を惹きやすい。
だから、皆こうなるのだと勘違いしやすくなる。
そして、次回で詳しく述べるが、確かに日本ではその傾向が強いことは、経験上否めない。

ただ、冷静に考えてほしい。真実は単純だ。
アルコールがやめられず、肝硬変で死んだり、精神病になる人もいる。
肺がんになっても煙草が止められず、命を落とす者もいる。
そして、同様に、ドラッグによって人生を台無しにする奴もいる。
だが、アルコールと上手に付き合っている人が多いのと同様、欧米では、ドラッグを楽しみながら、健康的な日々を過ごしている人も、実に多い。

となれば知っておくべきなのは、依存性の強さだ。
それはイコール、止められなくなる可能性の高さ、ということになる。
くり返すが、最強なのはヘロイン、次にコカイン、そこからアルコール・ニコチン・スピードなどが来て、マリファナ、ハシシ、LSD、エクスタシーの依存性は、実はそれほど高くない。
ちなみに僕も、1年にわたるロンドンでの生活の中で、ヘロインだけは、実物も見たことがないし、やる人に会ったこともない。
そのせいもあってか、「これだけは手を出してはならない、恐ろしい薬物」、という印象を強くもっている。

ローリング・ストーンズのキース・リチャードは言った。

別に俺は若い奴らにドラッグをやるななんて説教する気はない。やりたい奴は勝手にやればいいんだ。ただひとつだけ言っておくけど、俺はドラッグのことを知り尽くしていたからやってた、それだけは言っとくよ。


これは中々鋭いメッセージだと思う。
現に彼は、今でも生き延びている。

なぜ僕が当時のロンドンで、麻薬を使用しなかったのか。
雰囲気からすれば、したほうが周囲に馴染めるかな、と思ったこともないではない。
ひとつの理由は、レストランで働いていたことだった。
観光ビザしかもっていなかったから、明らかな不法就労であり、ばれれば強制送還だ。
そこで十分過ぎるリスクをとっていたので、さらにリスク要因を増やしたくなかった。
(友人たちは、違法薬物を日常的に使ってはいたが、合法的に労働をしていた)

そして、僕はまだ20歳だった。
アルコールで得られる酩酊感だけで、十分ハッピーだった。
それも、ビールばかりで、ウイスキーを飲むことさえ、ほとんどなかった。
だから、これが数年後であったら、状況は変わっていたかもしれない。
そのくらい皆、日常的に、そして実に楽しそうに、ドラッグを満喫していた。



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プロフィール

内山 直

Author:内山 直
医師稼業からセミリタイアし、現在は「なんちゃんて」文筆家。
有り余る時間を武器に、興味のあることに次々と取り組みながら、妻、子供3人とまったり暮らしています。
2017年に「幸せの確率~あなたにもできる!アーリーリタイアのすすめ」、2018年に「4週間で幸せになる方法」をセルバ出版から上梓しました。
どんなにお金があっても、地位が高くても、はたまた美貌の持ち主であっても、幸福度に大差はありません。
このブログでは科学的見地から「幸福学」の啓蒙に努めています。

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