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僕をYOGAへと導いてくれたOさんと、ようやくゆっくり飲むことができた

僕は昔から瞑想に興味があった。
無我の境地、さらに悟りとはどんなものかを、実感してみたかったのだ。
だからいろいろ調べて、自己流で挑戦はしていたが、雑念が浮かぶばかりで、瞑想はさっぱり深まらない。
今回、アーリーリタイアしたのを機に、瞑想と正面から向き合うつもりだったのだが、「瞑想指導」というとやはり怪しい感じがする。
かといって禅宗系のお寺は、僕には少し敷居が高い。
そんなわけで、後回しにしていた。

リタイアから半年たった、去年の夏。
僕はひとりで、カウンターで飲んでいた。
カウンター5席、テーブル席が2セットの小さなバーの一番奥で、若い女性がウクレレを片手に歌っている。

歌目当てに来たわけではない。
たまたま寄ったら、ちょうど投げ銭ライブをやっており、いい雰囲気だったので、しばらく居座ることにした。
僕は大きな音が苦手なのだが、アコースティックの音量は適度だったし、彼女の歌声も素敵で、快適にひと時を過ごすことができた。

ライブの後、カウンターの隣に座っていた、僕より少し年配で、黒縁メガネをかけた男性が、立ち上がってアナウンスした。
どうやら、歌手側の関係者らしい。
「北区でスタジオをやってます。明日、彼女も交えてセッションをしますので、お時間のあるかたは遊びに来てください」
スタジオを経営しているのかな? とその時は思った。客の何人かが興味を示した。
その後、彼はつけ加えるようにして言った。
「明日、早朝にビーチでヨガをやります。そちらも定員、空きがあるので、よろしかったら・・・」

ヨガ。
その言葉が耳にとまった。
経験したことはないが、瞑想への一手段として、勧められているのを読んだことがある。
こういうのも何かの縁だろう、と思った。
ぜひ参加したいと告げると、その男性はうれしそうに笑みを浮かべる。
少年のように衒いのない笑顔が印象的だった。


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翌朝、早朝のビーチ。
半信半疑で、前夜に言われた場所にいくと、それらしき集団の姿があった。
遠くから昨日会った男性が手を振ってくれているのがわかる。

十数名といったところか。
ほとんどが若い女性だったこともあり、最初は少し緊張したが、件の男性がリラックスした様子だったので、僕も肩の力を抜いて輪に加わることができた。
ただ、いかんせん初めての経験ゆえ、他の参加者の邪魔になっては困ると思い、一番隅のところに、少し距離を置いてマットを敷いた。

そして、初体験のヨガ。
いやはや、もう、わけがわからなかった。
とにかくついていくのに必死で、瞑想どころか、リラックスもできない。
皆の身体がグニャグニャ曲がる。僕の体は、曲がらない。
皆がこともなげに片足でポーズを決める。僕は皆がなんでそんなことができるのか、見当もつかぬまま転倒する。

もしこの光景を傍から見ている人がいたとしたら、他のメンバーと僕との対比は、ちょっとした喜劇並みに笑えたに違いない。
端に陣取って、正解だった。


ヨガの後、僕を誘ってくれた男性にお礼を行って、名刺を渡した。
当時は自著の出版は決まっておらず、したがって作家としての名刺はもっていなかったから、医師としてのそれを渡した。
「えっ、医者なの?」
と男性は驚いた顔をする。
なんと、彼も医者だというのだ。
(前の夜、バーで言っていた北区のスタジオというのは、音楽好きの彼が趣味で保有しているものだと、後になって知った)。

そして、僕の名刺をまじまじと見ると、驚いたような声を出した。
「T先生のクリニックじゃない!?」


T先生は、僕のクリニックを継いでくれた女性医師だ。
彼女が医師業と育児の傍ら、バンドを組み、活発に音楽活動をしているのは知っていた。
ただ、詳しくその話を聞いたことはなかったし、大きな音が苦手な僕は、彼女のライブに行ったこともなかった。

なんと驚いたことに、その男性は、T先生のバンドの メンバーだというのだ。
こんな偶然が、あるだろうか!?


僕は偶然を、偶然として割り切ることができない。
何か意味があるはずだ、と考えてしまう。
だから、これは僕をヨガへと誘う縁なのだと決めつけた。

このころは原稿こそ書き上げたものの、出版社が中々みつからないという状態だったので、時間はたっぷりあった。
体は固いし、バランス感覚もない。
これだけヨガに向かない僕が、それをある程度習得することができたら、それこそそれを瞑想につなげられるのでは、という予感があった。
情熱と時間をさくだけの価値があるに違いない。


あれから、半年以上が過ぎた。
相変わらずポーズは下手だが、それでも、集中力を高めると同時に、リラックスできるようになってきた。
(こういった正反対の感覚が同居するのが、ヨガのユニークなところだ)


そして、僕をヨガに導いてくれた男性。
僕より1回り年上で(見た目はずっと若くみえる)、Oさんという。
Oさんとはその後、なかなかお会いする機会がなかったのだが、今週の始め、一緒に酒を飲むことができた。
ヨガに導いてくれたことのお礼を、ようやく言うことができた。
ヨガの話をすると、Oさんはとてもうれしそうに笑ってくれる。

Oさんからは、ニューヨークでのジャズ・レコーディングや、コスタリカでのヨガ・リトリートなど、興味深い話をたくさん伺うことができた。
こうやって文字におこすと突拍子もない内容に聞こえるかもしれないが、Oさんが淡々とした口調で話すと、何の違和感も生まれないから不思議だ。
すべてが予定調和にすら思えてくる。
一緒にゆっくり話すのは初めてだったが、想像していたとおり、少年のように無垢な人だった。
愉快な酒になった。


アーリーリタイア後、僕はそれまでの保守的な生き方からはうって変って、どんどんと人と知り合うようになった。
一歩表に出れば、こんなにもたくさんの素敵な出会いがあることに、驚いてばかりだ。
僕はいったい、今まで何を見て生きてきたんだろう?


やはりアーリーリタイアは、お薦めだ。
何もかもが、変わる。




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コメント

No title

私は前屈クリアーからスタートですね。

Re: No title

簡易法もあるから、体が硬くても始められますよ。
どうです、ご一緒に?(笑)

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プロフィール

内山 直

Author:内山 直
医師稼業からセミリタイアし、現在は「なんちゃんて」文筆家。
有り余る時間を武器に、興味のあることに次々と取り組みながら、妻、子供3人とまったり暮らしています。
2017年に「幸せの確率~あなたにもできる!アーリーリタイアのすすめ」、2018年に「4週間で幸せになる方法」をセルバ出版から上梓しました。
どんなにお金があっても、地位が高くても、はたまた美貌の持ち主であっても、幸福度に大差はありません。
このブログでは科学的見地から「幸福学」の啓蒙に努めています。

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